8月22日から31日にかけて、ナバラ州（スペイン）は再びフラメンコの中心地となり、ヴィアナ、トゥデラ、パンプローナ/イルーニャを巡る感動的で創造的、そして祝祭的な旅に69,000人以上が参加しました。”フラメンコの物語”というテーマのもと、フェスティバルは三部作の第一章を開始し、口承の起源から現代の隆盛へと至る旅を提案しました。
22の会場で49のイベントが開催され、218人のアーティストが参加した今年のプログラムは、多様性、アクセスのしやすさ、芸術的卓越性で際立っていました。ヨーロッパで最も重要なフラメンコ・フェスティバルの1つとして定着したこのイベントは、記憶、創造性、共生へのオマージュを捧げながら、その根源を見失うことはありませんでした。
新たなフラメンコの扉を開く多彩な提案
8つのテーマ別サイクルに加え、実験的セクション「Electro On Fire」により、さまざまな観客がそれぞれの楽しみ方を見つけられる構成となりました。サビカス・ステージでのギター・リサイタルから、バルコニー、通り、中庭での無料パフォーマンスまで、街全体がフラメンコに包まれました。
トマティート、イェライ・コルテス、ロス・プラネタス、ドゥケンデ、アルバ・エレディア、ラ・マカニータなどの出演で、バルアルテや他の劇場のチケットは完売。エスメラルダ・ランカピーノ、マリア・テレモト、レラ・ソト、ダビ・デ・アラアル、ホセ・デル・トマテ、マヌエル・デ・ラ・トマサなど、新世代の注目アーティストも際立ち、世代交代の流れを強調しました。
ギター、カンテ、バイレが紡ぐ集団的な物語
2025年のエディションではギターが強調され、アルサプーアIIIではペペ・アビチュエラへのオマージュとしてヘラルド・ヌニェス、ラファエル・リケーニ、ホセ・アントニオ・ロドリゲスが出演。シビボックス・コンデスタブレでのギター・コンサートには、ダビ・セレルエラ、ダニエル・カサレス、アルフレド・ラゴスらが登場しました。
カンテは親密なフォーマットと大規模なステージの両方で輝き、ホセ・バレンシアがヴィアナでオープニングを飾り、エスペランサ・フェルナンデスはトゥデラに国際的視点をもたらし、ドゥケンデ、ホセ・カネラ、フェルナンド・カネラらがフラメンコの多様な流派の豊かさを示しました。バイレではアルバ・エレディア、ベロ・ラ・インディア、アントニオ・ナハロ舞踊団のバレエが観客を魅了しました。
Electro On Fireと芸術的革新への挑戦
Electro On Fireの第2回目は、視覚芸術とデジタル実験の場としての地位を確立。フェルナンド・バカス作曲によるバスク・ペロタの再解釈をテーマに、クラシックとAIの2形式で作品を募集。AI部門は該当作なしとなり、フラメンコにおけるAIの課題も浮き彫りになりました。
生きた文化、ロマ系の記憶、社会的コミットメント
バスク・ペロタとナバラのロマ系コミュニティへのオマージュは、マニュエタのフロントンでのイベントで深く体現されました。展示会、講演、タスビンサとの社会的活動、「On Fire Kids」などの包括的なプログラムも実施されました。
「多様でフラメンコな女性たちの日」や広場でのフラッシュモブは、フェスティバルの参加型精神を強調。また、ホセ・マヌエル・ガンボア、ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ、イサマイ・ベナベンテ、そして故ロレチョ・イニャレア記者に「フラメンコ・オン・ファイア賞」が贈られました。
献身的な観客と完璧な運営体制
無料イベントの平均入場率は100%、劇場では74%を記録。悪天候にも関わらず、全てのイベントは予定通り開始され、いくつかは迅速に別会場へ移動されました。
広報キャンペーンは、報道・ラジオ・テレビ・SNSで合計約2,970万ユーロ相当のメディア露出を達成。InstagramとMetaではそれぞれ190%、25%の成長を記録し、YouTubeの再生回数は773,000回を超えました。
よくある質問（FAQ）
フラメンコ・オン・ファイアとは？なぜ重要なのか？
フラメンコ・オン・ファイアは、スペイン・ナバラ州（パンプローナ、トゥデラ、ヴィアナ）で毎年開催される国際的なフラメンコ・フェスティバルです。2014年に設立され、現在ではヨーロッパのフラメンコ・シーンで最も注目されるイベントの1つです。著名アーティストと若手の共演、都市空間を活用した多様な会場、社会的かつ包括的な視点、伝統と革新を融合させる姿勢が高く評価されています。
2025年のエディションでは、三部作の始まりとして「フラメンコの物語」を掲げ、69,000人以上の観客を動員。このイベントは、進化し続ける生きた文化遺産としてのフラメンコの可視性をさらに高めました。
フラメンコ・オン・ファイアのアーティストのパフォーマンスはどこで見られますか？
フラメンコ・オン・ファイア2025に出演した多くのアーティストは、ALL FLAMENCOの映像カタログに収録されています。ALL FLAMENCOは、カンテ、バイレ、ギター、ドキュメンタリーなど、あらゆる形のフラメンコを楽しめる国際的な専門チャンネルです。
トマティート、ラ・マカニータ、マリア・テレモト、ドゥケンデ、ホセ・デル・トマテ、ダビ・デ・アラアル、ホセ・バレンシアなどのアーティストの高画質コンサート、限定ドキュメンタリー、マスタークラスをストリーミングで視聴できます。
ALL FLAMENCOは、スペインとフランスではテレビオペレーター経由で、世界中ではアプリで視聴可能。365日、情熱あふれるフラメンコを楽しめる完璧な手段です。